バスケ動画の撮影でバッテリーは何個必要? 撮り逃さない5つのルール
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その日いちばんのプレーは、撮れていないときに出ます。
7年間バスケットボールの撮影を続けてきて、これはもう法則のようなものだと思っています。バッテリーが切れてカメラを構えられなかった数分のあいだに、それまで見たこともないようなワンプレーが飛び出す。会場が沸いているのに、自分のカメラだけが止まっている。
この記事では、バスケの試合を撮るときにバッテリーが何個必要なのか、そして私が実際にやらかした「交換忘れ」の失敗から、撮り逃さないための運用をお伝えします。カメラで撮っている方も、スマートフォンやタブレットで撮っている方も、考え方は同じです。電池が切れてしまえば、どんな機材でも撮ることはできません。
目次

バスケの試合撮影は「1試合=バッテリー1個」が基準
まず結論からお伝えします。バスケの試合撮影は「1試合=バッテリー1個」で見積もってください。
10分×4クォーターを撮ると、1個を使い切ります
高校生以上のカテゴリーであれば、試合は10分を4クォーター。それだけで40分あります。そこにファウルの場面やベンチの様子を映していくと、1試合でおおよそ45分ほどの映像になります。この45分を撮り切ると、バッテリーは1個をほぼ使い切ります。
「2試合はいけるだろう」は成り立ちませんでした
私も最初は、1個で2試合くらい撮れるのではないかと考えていました。ですが実際にやってみると、1個で2試合を撮ることはできませんでした。ですから私は「1試合に1個」という数え方に切り替えています。
大会に入れば、1日に4試合、5試合と撮ることになります。つまりその日に必要な個数は、撮る試合数とほぼ同じ、ということになります。

交換を忘れたまま、次の試合が始まった
これは私自身の失敗です。
試合が終わって、次の試合までのあいだにバッテリーを替えるべきだったのに、それを忘れていました。ほとんど残っていない状態のまま、次の試合が始まってしまったのです。
試合が始まると、止めるタイミングは来ません
撮り始めてから「替えていない」と気づいても、そこからが問題でした。試合が動いているあいだは、意外なほど止めるタイミングがないのです。
攻守が入れ替わり続けて、いつ決定的なプレーが出るか分かりません。カメラを下ろしている数十秒のあいだに、いちばん撮りたい場面が来てしまうかもしれない。そう思うと、下ろせないのです。
そうしているうちに電池は尽き、その試合は撮れなくなりました。
そもそも、試合中にバッテリーは替えられません
ここは意外と知られていないところだと思います。ボールがラインを割って時計が止まった、という程度の短い中断では、バッテリーの交換は間に合いません。
一度電源を落とし、機械の終了処理が終わるのを待ってから、バッテリーを入れ替えて、また立ち上げて、撮影できる状態に戻す。この一連の流れには、思っているよりも時間がかかります。
交換できるのは、クォーターの合間やハーフタイム、そして試合と試合のあいだだけです。試合が始まってから何とかしようと思っても、そのときにはもう手遅れなのです。
残量を見て替えるのではなく、機械的に替える
撮影を始めたばかりの方は、残量を見てから替えようとしがちです。私もそうでした。まだ半分あるから、この試合はこのままいけるだろう、と考えてしまうのです。
ですが実際に必要なのは、残量を見て判断することではなく、判断そのものをなくしてしまうことです。
1試合終わったら、残量を見ずに替える
おすすめは、判断を挟まないことです。1試合撮り終えたら、残量がいくつであっても替える。ルールにしてしまえば、忘れる余地がなくなります。
判断を挟むから、忘れます。そして忘れたことに気づくのは、たいてい次の試合が始まったあとです。
残り20%は、もう次の試合には持ちません
それでも残量を見て決めたい場面はあると思います。目安をお伝えすると、残りが20%になっていたら交換です。20%から45分を撮り切ることはできません。
使用済みと充電済みを、同じ袋に入れない
これは私ができていなかったことです。正直にお伝えすると、私はバッテリーをひとつの袋にまとめて入れていました。使い終わったものも、これから使うものも、同じ袋です。
荷物を増やしたくなかったからなのですが、これは分けたほうがいいです。バッテリーは見た目では残量が分かりません。急いでいるときに袋へ手を入れて、使い終わったほうを掴んでしまえば、また同じ失敗が起きます。バッテリー用のケースがひとつあるだけで、この取り違えは防げます。
この3つの共通点
どれも、当日の自分に判断させない工夫です。撮影の当日は集中していて、細かい判断をする余裕がありません。前もって決めておけることは、全部前もって決めておく。それだけで防げる失敗があります。

最初から6個は必要ありません。2個から始めてください
ここまで読んで、そんなに何個も買うのかと感じた方もいらっしゃると思います。
私は最終的に、6個ほどをすべてフル充電した状態で会場に持ち込むようになりました。ですがこれは、7年かけてたどり着いた最終形です。
これから始めるなら、2個で大丈夫です。
最初から6個を揃える必要はまったくありません。まずは2個用意して、1試合撮ったら交換する、という流れを一度体験してみてください。そのうえで、自分が1日に何試合撮るのかが見えてきたら、そのぶんだけ足していけばいいのです。
これはスマートフォンやタブレットで撮る場合も同じです。機材が違っても、電池が切れれば撮れないという事実は変わりません。予備の電源をどう用意しておくか、という考え方はそのまま当てはまります。
ハイライト映像のつくり方 〜撮影編〜
この記事でお伝えしているのは、電源まわりの運用だけです。
何をどこから撮るか、どう構えるか、どのプレーを狙うか。現場でそのまま再現できるところまで、全8章・84ページにまとめました。

2日間の大会で効いてくる「どこで充電するか」
1日で終わる大会なら、家に帰ってから充電すれば済みます。考えておきたいのは、大会が2日間ある場合です。
宿に帰ってから充電しようとすると、たいてい先に寝てしまいます
1試合撮ったあとのバッテリーは、残りがかなり少なくなっています。それを何個も抱えて宿泊先に戻り、そこから全部を充電しようとすると、かなりの時間がかかります。
そして撮影をした日は、自分で思っている以上に疲れています。充電が終わる前に寝てしまうのです。翌朝、充電できていないバッテリーを持って会場に向かうことになります。2日目の朝にこれをやってしまうと、その日の撮影がまるごと苦しくなります。
ですから、できれば会場にいるあいだに充電を始めておきたいのです。
会場で充電させてもらうときに、気をつけていること
会場の電源をお借りできるなら、それがいちばんありがたいです。ただ、ここにも気をつけたい点があります。
まず、そもそもコンセントの数が少ない会場があります。そして、あったとしてもかなり遠い場所にしかない、という場合もあります。
遠いと何が起きるか。撮影に集中しているうちに、充電していること自体を忘れてしまうのです。私は充電したまま帰ってしまったことがあり、主催者の方にご迷惑をおかけしました。ですので充電させていただくときは、できるだけ自分の目の届く範囲で行うようにしています。
いま私がやっているのは、電源のほうを持っていく方法です
そこでたどり着いたのが、電源そのものを持ち歩くという方法です。私が使っているのは、サンワダイレクトのポータブル電源(700-BTL025N)です。容量は11,400mAh、重さは600gほどで、機内持ち込みにも対応しています。
選んでいる理由は、コンセントの差込口がついていることです。AC出力に対応しているので、普段使っている充電器をそのまま挿して使えます。専用のケーブルを別に買い足す必要がありません。いつもの充電器をひとつカバンに入れておくだけで、会場のどこにいても充電できる状態になります。
「電力をどこでもらうか」という問題そのものが、これでなくなりました。コンセントを探して歩く必要もありませんし、遠くに挿したまま忘れて帰ることもありません。飛行機に持ち込めるので、遠征のときも同じやり方が続けられます。
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充電の考え方
会場の電源は「あればありがたいもの」で、当てにするものではありません。借りるなら目の届く範囲で。当てにしないなら、電源ごと持っていく。どちらにしても、2日目の朝までに充電が終わっている状態をつくることがゴールです。
まとめ|撮り逃さないための5つのルール
最後に、この記事の内容を5つにまとめます。
- 1試合=バッテリー1個で見積もる
- 1試合終わったら、残量を見ずに替える
- 残りが20%になっていたら、その試合はもう替える
- 始めるなら2個でいい。必要になってから増やす
- 会場の電源を当てにせず、電源ごと持っていく
どれも派手なノウハウではありません。ですが、撮影でいちばん困るのは「撮れていない」ことです。どれだけ立ち位置を研究しても、どれだけカメラの振り方を練習しても、電池が切れていればすべてがゼロになります。
私はこの痛みを何度か味わって、ようやくミスをしなくなりました。ですが、あなたには味わう前に知っておいてほしいのです。目の前で決まった一本、全国の人に届けられたはずの映像が、自分のミスで残っていない。それは、とても悲しいことですから。
選手が体育館で見せた輝きは、その日限りのものです。撮り直しはききません。だからこそ、撮る技術と同じくらい、確実に撮り続けられる準備を大事にしてほしいと思っています。
ハイライト映像のつくり方 〜撮影編〜
選手の輝きを映像で残したいと思ったら、いま始めるのがいちばん早いタイミングです。許可の取り方から立ち位置、カメラの構え方、当日のトラブル対処まで、順番に読むだけで現場で迷わなくなる形にまとめました。
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